恋するプレジデント♡ ~お嬢さま社長のめくるめくオフィスLOVE~

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last updateTerakhir Diperbarui : 2026-01-10
Oleh:  日暮ミミ♪Baru saja diperbarui
Bahasa: Japanese
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一部上場企業の大手総合商社・城ケ崎商事の社長令嬢である佑香は将来父の後継者となるべく経営を学んだが、親のコネではなく実力で入社し、ごく普通のOLライフを送ってきた。二十五歳の六月までは――。 入社三年目の六月、佑香は株主総会の席で突然、父が社長を退いて会長になるため次期社長となるよう指名される。それは彼女にとって、青天の霹靂以外の何物でもなかった。 とはいえ、社長就任を引き受けた佑香は以前から恋心を抱いていた二年先輩の野島忍を秘書に迎え、社長業に奮闘するが、彼は父の天敵だった副社長の甥で……。 そのうえ、同期入社の平本歩にまで猛アプローチされて……!? 若き女性社長をめぐる、トライアングルラブ!

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Bab 1

プロローグ

심지우와 변승현은 결혼한 사실을 숨긴 지 5년이 되어갔다.

그들은 겉으로는 부부였지만 사랑이라는 감정은 없었다.

아니, 어쩌면 심지우만이 자신의 감정을 철저히 숨기고 있었던 것일지도 몰랐다.

새해 전야, 화려한 도시엔 눈이 소복이 쌓이고 거리마다 인파로 북적였다.

하지만 넓디넓은 남호 팰리스엔 심지우 혼자뿐이었다.

그녀는 자신을 위해 간단히 국수 한 그릇을 끓였지만 젓가락은 들지도 않았다.

식탁 위 핸드폰에선 인스타그램 속의 영상이 재생되고 있었다.

영상 속 남자의 손은 길고 날렵했는데 그 손으로 다이아몬드 반지를 한 여자의 가느다란 약지에 끼워주고 있었다.

여자의 나긋한 목소리가 곧 뒤따랐다.

“앞으로 잘 부탁해.”

심지우는 영상 속 남자의 시계를 뚫어져라 바라보았다.

전 세계 한정판인 그 시계는 신분을 나타내는 상징이었다.

가슴 속에서 말 못 할 감정이 치밀어 올랐다.

그녀는 자학하듯 영상을 반복하여 재생하며 확인했다.

반년 전, 그 여자가 먼저 심지우의 계정을 팔로우했고 그 이후로 그녀의 인스타에 심지우의 남편이 등장하기 시작했다.

결혼한 사실을 숨긴 지 5년이 되어서야 심지우는 자신의 남편이 그렇게 다정하고 로맨틱할 수도 있다는 사실을 알게 되었다.

방금까지 김이 모락모락 나던 국수는 이제 완전히 식어버렸다.

더 이상 먹을 수 없게 되었음에도 그녀는 젓가락을 들려고 했지만 손에 힘이 들어가지 않았다.

마치 그녀의 이 결혼처럼 말이다.

이제 더 이상 이런 생활을 유지할 이유가 없어졌다.

심지우는 눈을 감자 눈물이 흘렸다.

그녀는 일어나 세안하고 불을 끄고 침대에 누웠다.

깊은 밤, 따뜻한 침실에 옷 벗는 소리만이 조용히 울렸다.

옆으로 누워있던 심지우는 변승현이 돌아온 걸 알고 있었지만 여전히 눈을 감고 자는 척했다.

곧 침대가 무겁게 꺼지며 커다란 몸이 그녀 위로 덮쳤다.

심지우는 미간을 살짝 찌푸렸다.

순간 잠옷 자락이 들춰지고 따뜻한 손바닥이 그녀의 피부를 덮었다.

깜짝 놀란 심지우가 눈을 뜨자 높고 뚜렷한 콧날과 얇은 은테 안경을 쓴 남자의 선명한 얼굴이 눈앞에 나타났다.

침대 머리맡에 놓인 작은 스탠드 조명이 켜져 있어 따뜻한 오렌지빛 조명이 그의 안경 위로 부드럽게 비췄다.

그의 눈동자는 욕망으로 짙게 물들어 있었다.

“왜 갑자기 돌아왔어요?”

심지우는 부드럽고 가녀린 목소리를 타고났다.

변승현은 그녀의 붉어진 눈매를 바라보며 매섭게 눈썹을 치켜세웠다.

“왜? 반갑지 않은가 봐?”

심지우는 그의 검은 눈동자를 똑바로 바라보며 낮은 목소리로 답했다.

“아니요. 그냥 생각지 못해서요.”

남자의 따뜻하지만 건조한 손이 백옥같은 그녀의 피부를 살며시 쓸었다.

변승현은 낮은 목소리로 속삭였다.

“안경 벗어.”

심지우는 미간을 살짝 찌푸렸다.

그가 그녀의 뺨을 어루만지는 동안 심지우의 머릿속에는 조금 전 봤던 영상이 자꾸 떠올랐다.

...

늘 그의 기분을 맞춰주던 그녀는 처음으로 차가운 표정으로 거부 의사를 표현했다.

“저 몸이 안 좋아요.”

“생리 기간이야?”

“아니요, 그냥...”

“그럼 기분 잡치게 하지 마.”

그는 싸늘한 말투로 그녀의 말을 끊고 어둠처럼 짙은 눈빛으로 그녀를 내려다보았다.

심지우는 이 남자가 절대 물러서지 않을 걸 알았다.

결혼 생활을 유지하는 동안 참는 쪽은 언제나 그녀였다.

가슴이 시큰해진 심지우는 저도 모르게 눈물이 치밀어 올랐다.

변승현은 그녀의 안경을 벗겨 침대 옆에 툭 던지고 커다란 손으로 그녀의 가녀린 발목을 움켜쥐었다.

스탠드 조명까지 꺼버리자 방 안은 깜깜한 어둠에 잠기며 감각은 더 날카로워졌다.

한 달 만의 만남에 변승현은 여느 때보다 거칠게 행동했다.

심지우는 저항했지만 소용없었고 그저 이를 악물며 버티는 수밖에 없었다.

밖에선 눈이 점점 더 세차게 내렸고 바람도 매섭게 불었다.

얼마나 지났을까, 심지우의 몸은 흠뻑 젖었고 배에 불편한 통증이 느껴졌다.

그녀는 문득 한 달 넘게 오지 않은 생리가 떠올랐다.

“승현 씨, 저...”

그녀가 다른 곳에 정신을 팔자 변승현은 불만스러운 듯 더욱 거칠게 몸을 움직였고 그녀의 나직한 목소리는 그의 욕망 어린 키스에 삼켜졌다.

한바탕 정사가 끝났을 때 동은 아직 트지 않았다.

지쳐버린 심지우는 정신이 아득했고 배는 계속 묵직하게 아파왔다.

강한 통증은 아니었지만 그렇다고 무시하기도 어려웠다.

핸드폰 벨 소리에 그녀는 간신히 눈을 떴다.

희미한 시야 속, 변승현은 창가에서 통화를 하고 있었다.

방 안이 너무 조용했던 탓에 그녀는 전화기 너머로 들려오는 애교 섞인 여자의 목소리까지도 또렷이 들렸다.

변승현은 부드러운 목소리로 전화기 너머의 그 여자를 달랬지만 같은 침대에서 잠든 아내에겐 아무런 관심도 보이지 않았다.

잠시 후 창밖에서 엔진 소리가 들려오며 그렇게 변승현은 떠났다.

...

다음 날 아침, 옆자리는 여전히 차가웠다.

심지우는 몸을 돌려 아랫배를 짚었다.

이젠 아프지 않았다.

그때 핸드폰이 울렸다.

변승현의 어머니인 진숙희에게서 온 연락이었다.

“지금 당장 집으로 와.”

싸늘한 말투에 그녀가 거절할 여지는 없었다.

“네.”

심지우가 담담히 답하자 진숙희는 망설임 없이 전화를 끊었다.

지난 5년 동안 시어머니 진숙희는 단 한 번도 그녀를 존중한 적이 없었고 그녀도 이런 상황이 익숙했다.

변씨 가문은 북성 4대 재벌 가문 중에서도 제일이었다.

비록 심지우도 심씨 가문의 딸이었지만 사랑받지 못해 집안에서 버림받은 자식이었다.

이 결혼은 거래로 시작된 관계였다.

5년 전 그녀의 어머니는 가정 폭력에 맞서다가 실수로 아버지를 죽이게 되었고 그녀의 동생과 할머니 그리고 심씨 가문의 모든 가족이 그녀의 어머니를 고소하며 사형을 요구했다.

어머니의 친정인 강씨 가문도 북성의 재벌가였지만 사건이 터지자마자 인연을 끊었다.

심지우는 어머니를 두둔하여 심씨 가문과 강씨 가문의 보복을 받았고 벼랑 끝에 섰을 때 지도교수의 소개로 변승현을 찾아가게 되었다.

권력으로만 보면 강씨 가문과 심씨 가문이 힘을 합쳐도 변씨 가문의 상대가 되지 않았고 법적으로만 봐도 변승현은 단 한 번도 패소한 적이 없었다.

결국 변승현은 심지우 어머니의 형량을 5년으로 줄여주었고 그 대가로 심지우는 그와 결혼했다.

변승현의 말에 따르면 양자 변현민은 친구의 자식으로 친구 부부가 사고로 세상을 떠나 그를 거둬 키우게 된 것이라 했다.

이제 5년이 지나고 한 달 뒤 어머니가 출소를 앞두고 있었다.

처음부터 감정 없는 계약 결혼이었기에 심지우는 손해 볼 게 없다고 생각했지만 끝이 정해져 있던 이 결혼에서 그녀는 결국 변승현에게 마음을 주고 말았다.

심지우는 생각을 떨치고 일어나 욕실로 향했다.

샤워 중 아랫배에 또다시 묵직한 통증이 밀려오며 불길한 예감이 들었다.

그들은 늘 피임했지만 한 달 전 변승현이 술에 취해 실수한 그날 밤만은 예외였다.

다음 날 약을 복용하긴 했지만, 100% 확실한 건 아니었다.

혹시 몰라 심지우는 변씨 가문 본가로 향하는 길에 약국 앞에 잠시 멈춰 임신 테스트기를 샀다.
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プロローグ
 ――わたし・城ケ崎佑香はいわゆる社長令嬢である。父は一部上場企業・城ケ崎商事の社長で、曾祖父が創業したこの会社の三代目社長にあたる。 結婚前は図書館で司書として働いていた母とは恋愛結婚で、母は経営者一族である城ケ崎家に嫁いで来ることにも抵抗はなかったらしい。姑にあたる祖母が、母のことを好意的に受け入れてくれたからだそうだ。 そして、わたしはそんな両親の二人姉妹の長女として生まれ、三歳下の妹がいる。 男子の生まれなかった城ケ崎家において、後継ぎは当然長女であるわたしということになっている。もちろん、わたしもそのつもりで幼いころから父の後継者となるべく、〝帝王学〟ならぬ〝女帝学〟を身につけて育ってきた。英語・フランス語や中国語・韓国語などの多国語も習得したし、大学では経営学も学んだ。 でも、まずはごく普通のOLライフを満喫したくて、縁故入社ではなく実力で入社試験を受け、内定を勝ち取った。 会社では経営戦略室に所属し、他の先輩方や同期たちと一緒に仕事をして、社員食堂でランチをして、終業後は気心の知れた友人たちとお酒を飲みに行ったりカラオケを楽しんだり。そう過ごしていくうちに、友だちにも恵まれた。 そして、好意を寄せる人もできた。それが恋なのかどうかは分からないけれど……。 その人――野島忍さんは父の第二秘書を務めている人で、わたしにも優しかった。ただ単に、わたしが社長令嬢だからだっただけだったかもしれないけれど……。 そんなわたしの平凡なOL生活は、入社三年目の六月、突然ガラリと変わってしまうことになる。父が株主総会の日に放った予期せぬ一言のせいで――。
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-09-30
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青天の霹靂! わたしが社長!? PAGE1
『――佑香、明日はビシッとしたスーツで出勤しなさい』 昨夜、成城にある家のリビングで寛いでいたわたしは、なぜか父からそんなことを言われて戸惑った。『……えっ? うん、分かった』 城ケ崎商事の社員は服装が自由で、秘書室以外の部署では、どちらかといえば女性社員はオフィスカジュアルで勤務していることが多い。わたしも漏れなくそのうちの一人だったのだけれど。『お母さん、お父さんはなんで急にあんなこと言ったんだろうね?』 わたしは父もそれを容認していたはずなのにと首を傾げ、一緒にウィスキーで晩酌をしていた母に訊ねた。『明日は株主総会だからでしょう? 佑香、忘れたの?』『それはわたしだって憶えてるけど、いつもはそんなこと言われたことなかったんだよ?』 そもそも、わたしが父と一緒に株主総会に出席することすら珍しいのだ。次期社長候補とはいえ、あくまで一般社員の一人に過ぎないのだから。『そうねぇ……、どうしてかしらね?』『……? お母さん、何か知ってるの?』 母の言い方に何か含みがあるように聞こえたので、わたしは母に詰め寄ったけれど、母は結局何も語ってはくれなかった。 でも、母はきっと父の狙いを知っていたはずだ。だって、父があれだけベタ惚れしている母に隠しごとをするはずがないもの。   * * * * ――というわけで、今日はまだ色々と謎が残るものの、わたしは父に言われたとおりにスーツ姿で出勤した。それもシンプルなビジネススーツというわけではなく、ブラウスは淡いピンク色のちょっとドレッシーなものを選ぶように父から言われた。(お父さん、なんで今日に限ってわたしの服にあれこれ言ってくるんだろ……? もうワケ分かんない) 今は六月の下旬。そろそろ蒸し暑くなってきているというのに、長袖のスーツ姿なんてもう拷問としか思えない。 城ケ崎商事本社のエントランスをくぐり、首を傾げながらエレベーターホールに向かって歩いていると、出勤してきた友だち二人に出くわした。「おはよ、佑香! あれ、今日はスーツで出勤? 珍しいね」「うっす、佑香。今日はどうした? そんなめかしこんで」 先に声をかけてきたのは、わたしと同じ経営戦略室に所属いている田口萌絵。茶色がかった少しウェービーなボブカットの女の子で、サバサバした
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-09-30
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青天の霹靂! わたしが社長!? PAGE2
「株主総会にも出ろってことは……、もしかして社長、引退して佑香に社長職を譲るつもりなんじゃないかな」 いや、厳密にはそうハッキリと言われたわけではないのだけれど。わたしも何となくイヤな予感はしている。「……まさかぁ! いくら何でもそれはないでしょ、萌絵。引退なんて早すぎるし」「でも、お前がそう思ってるだけでさ、親父さんはマジでそのつもりかもしんねえぞ?」 萌絵の予想に、平本くんまで乗っかってきた。しかも、彼は何だか楽しそうなのはなぜだろう?「えー……、そんなぁ。わたしまだ、当分は普通のOLライフを満喫するつもりでいるのに」 彼の言葉が現実になりそうな気がして、わたしはげんなりした。別に社長になりたくないわけではないけれど、それはまだまだ先の話。少なくともあと数年、せめて二十代の間はごくごく平凡なOLライフを楽しんでいたいと思っていたのだ。「まあまあ佑香、そんなに落ち込まないで。あたしたち、あんたが社長になったとしても、ずーーっと友だちでいるからさ。ね、平本くん?」「ああ。だからさ、もし親父さんから『社長になれ』って言われたら、遠慮なんかしないで引き受けろよ? 何かあったら俺たちがいつでも相談に乗ってやるから」「…………うん、二人ともありがと」 わたしはあまり乗り気ではないけれど、引きつった笑みで二人の友人にお礼を言った。「それにしても、平本くんって佑香に優しいよねー。あんたもしかして、佑香のこと好きなわけ?」「…………え?」 萌絵がニヤニヤしながら平本くんをからかうので、わたしは唖然となった。(今のはわたしの聞き間違い?)「いやいや、まっさかぁ! そんなわけ――」「……はぁぁぁっ!? そんなんじゃねえよ! バカじゃねえのお前!」 彼も笑って否定すると思っていたら、否定は否定でも思いっきり顔を真っ赤にして、ムキになって萌絵に突っかかった。ここが会社のロビーで、他に大勢の社員の皆さんが通っていることも忘れて。「ちょっ、平本くん! バカ! 声が大きいよ!」「あ……、悪りい。コイツが変なこと言うから」「ごめんごめん! ちょっとからかっただけだって。そんなにムキになることないじゃん」 萌絵の言うとおりだ。本当に違うなら、あんなにムキになって否定する必要なんてないはず。ということはやっぱり、彼はわたしに気があるんだろうか……?
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青天の霹靂! わたしが社長!? PAGE3
 ――経営戦略室のオフィスに入ってすぐ、わたしのスマホに父から電話がかかってきた。「――はい」『佑香、父さんだ。今日十時からの株主総会に、お前も出席しなさい。迎えをよこすから』(やっぱり……) 萌絵の予想は見事に当たってしまった。そして父は、どうしてわたしも出席する必要があるのか、その理由を言わなかった。 わたしはまな板の上の鯉になった心境で、小さく息を吐きながら返事をした。「…………はい、分かりました」 父の言葉はもう命令に近いので、抵抗するだけ無駄だとわたし自身分かっている。とはいえ父は決してワンマンというわけでも、毒親というわけでもなく、わたしも父のことは好きだし尊敬もしているのだけれど。「仕方ない。覚悟決めて行くか……」 電話が切れた後、わたしはひとり盛大なため息をついた。幸い、まだ始業前なのでよかった。 ――九時に始業し、一時間ほどデスクのパソコンに向かって仕事をしてやれやれと肩を回してると、室長に声をかけられた。「城ケ崎さん、社長の秘書が君を迎えに来たよ」「あ……、はい。今行きます」 わたしは重い腰を上げ、席を立った。 父には秘書が二人いる。第一秘書は村井さんという女性で、わたしが密かに思いを寄せている二年先輩の野島さんは第二秘書だ。さて、どちらが迎えに来たんだろう?「――佑香お嬢さん、おはようございます。社長がお待ちですので、僕と一緒に大ホールへ参りましょう」「はい! 野島さん、おはようございます! 行きましょう!」 迎えに来たのが野島さんだったので、ダダ下がりだったわたしのテンションはたちまち爆上がりした。わたしもつくづく現金なものだ。 想い人と一緒に、わたしは上機嫌で株主総会が行われる二階の大ホールへと向かうのだった。   * * * * ――わたしは野島さんにステージへ上がるよう促され、午前十時、当初の予定どおりに株主総会は始まった。 まずはこの会社の筆頭株主でもあり、現社長である父のスピーチから始まったのだけれど。そこで事件は起こった。『株主の皆さま、今日はお集り下さり、本当にありがとうございます。実は本日、社長の私からこの場で重大発表がございます。――私は今月末日をもちまして、社長職を退くことに決めました。そして、後任の社長にはここにい
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青天の霹靂! わたしが社長!? PAGE4
 突然次期社長に指名され、わたしはわけが分からずに口をパクパクさせていた。『――では、先ほど次期社長に指名されました、弊社・経営戦略室所属の城ケ崎佑香より、みなさまにご挨拶させて頂きます』 そんなわたしの戸惑いなんてお構いなしに、総会は進行されていく。どうやら、司会を担当している広報課の男性もこの事実を父から前もって知らされていたらしい。知らなかったのはわたしだけということか。(えっ!? ちょっと待って! いきなり挨拶しろって言われても、一体何を話せっていうのよ)『それでは城ケ崎佑香さん、どうぞ』「佑香、よろしく」「さ、お嬢さん。どうぞ」(えー……、どうしよう?) 司会者、父、野島さんから矢継ぎ早にスピーチを求められ、わたしは困り果ててしまった。事前に知らされていたのならともかく、この場で突然「社長になってもらう」と言われたわたしには原稿なんて用意されているわけもなく、ここは出たとこ勝負で何か話すしかない。(ええい! もうこうなったらやるしかない!) わたしはツカツカと演台のマイクの前に立ち、大きく息を吸った。『えー、株主のみなさま、どうも初めまして。先ほど父から新社長に指名されました、城ケ崎佑香と申します。わたし自身、今は何が何だか分からなくて混乱している状態ですが、わたしはこれでも現社長・城ケ崎聡介の娘です。幼い頃から、いつかはこの会社の社長になるつもりではおりましたので、大学でも経営学を専攻し、経営に関する本も数多く読んで学んでおります。まだ二十五歳の若輩者で、至らぬところも多々あるとは思いますが、できるだけ父や株主のみなさまのご期待に応え、社長の職務を務めて参りたいと思っております。みなさま、どうぞよろしくお願い致します』(……何とか終わった。これでよかったのかな……?) スピーチを終えたわたしは、おずおずと顔を上げる。自分ではまずまずの出来だったと思うけれど、気になるのはこの場にいるみなさんの反応だ。さて、どうだろうか? ――と、まず一人の拍手の音が聞こえたかと思うと、その拍手はホール全体に響くほどの大きな波になって響いた。なんと、会場内の全員が拍手を送ってくれている……! 最初の拍手は多分父だろうけれど、野島さんだったらいいのにな……なんてこっそり思った。 そして、わたしの新
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-01
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青天の霹靂! わたしが社長!? PAGE5
「――佑香、ご苦労だったな。今日は驚かせてしまってすまなかった」「あ……、うん。お父さん、お疲れさま。別に謝らなくてもいいよ。驚きはしたし、突然すぎて理解が追いつかなかったけど」 総会が終了した後、父はわたしを労うとともに謝ってくれた。「そうか。それならいいんだ。母さんには話してあったんだがな、お前には怒られたくなくて黙っていたんだ。許してほしい。でも、お前が断らなくてよかった」「……そりゃあまぁ、お父さんがそこまで期待してくれてるなら、わたしもそれに応えたいしね。でも、引退した後、お父さんはどうするの?」「父さんは来月一日付で会長になる。お前の相談役も兼ねてな」「そっか、会長ね。じゃあ、もう経営の表舞台には出てこないってこと?」「まあ、そうなるかな。でも精一杯、お前のバックアップはさせてもらうよ。だから安心しなさい」「うん。お父さん、ありがと」 まだ素人みたいなものだし、わたしひとりでこの大きな会社を経営していくのは心許ない。父が色々とサポートしてくれるならわたしも安心だ。「――ところで、わたしの秘書は誰がやってくれるの? そのまま村井さんと野島さんが?」「ああ、そうなんだが……。第一秘書は野島君に、第二秘書を村井君にやってもらおうと思う」「えっ、野島さんが第一秘書? ホントに?」 わたしはそう聞いて、思わず耳を疑った。父は多分、わたしが彼に好意を抱いていることは知らないはずなのでただの偶然なのだろうけれど。わたしにとっては嬉しいサプライズ人事だ。「なんだ? 佑香、嬉しそうだな」「……えっ? そっ、そうかなぁ? そんなことないと思うけど」 はしゃいでいると、父が不思議そうに首を傾げた。(いけないいけない! 佑香、ここは会社! しかもお父さんの目の前なのよ) 心の中で自分をたしなめ、別の話題に切り替えることにした。「そういえば、どうして新社長にわたしを指名したの? 南井副社長もいるんだから、順当にいけば新社長はあの人なんじゃないの?」 南井和雄副社長は、現在この会社のナンバー2である。父がそんな人を差し置いて、どうして娘であるわたしを指名したのか、その理由をどうしても知りたかった。「う~ん、そうなんだがなぁ……。あの男は信用ならないか
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-01
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青天の霹靂! わたしが社長!? PAGE6
「――実はわたし、来月一日付で社長に就任することが決まったの」 三十六階建ての本社ビル、その二十二階にある社員食堂で、わたしはランチの冷製カルボナーラを食べる手を止めて友人二人に報告をした。「「やっぱり」」 とんかつ定食を食べていた平本くんと、からあげ定食を食べていた萌絵の返事は見事にハモり、わたしはそんな二人の反応が何となく面白くない。「何よ、二人して『やっぱり』って言うことないじゃない!」「いや、だってあたしの思ったとおりの展開になってるんだもん。ね、平本くん?」「うんうん。俺もそんなこっちゃねえかと思ってたんだよな」「…………何さ、萌絵も平本くんも他人事だと思って。この薄情ものーっ!」 二人とも納得しているようなのが余計に腹立たしくて、わたしは冷製パスタをやけ食いした。「っていうか平本くん、営業だよね? こんなゆっくり食べてていいの?」「いいんだよ。あのなあ佑香、外回りだけが営業じゃねえんだぞ? 日々パソコンに向かって、メールでやる営業もあるんだよ。俺はそっちの担当なわけ。社長になるんならそれくらい頭に入れとけよ?」「へぇー、今どきはそんな営業もあるんだね。知らなかった」 今までは一般のOLだったから、他の部署でどんな仕事のしかたをしているかなんて考えたこともなかった。でも、これからわたしはこの会社のいちばん上から全体を見渡す立場になるので、今の平本くんの言葉でひとつ勉強になった。「そういえば、平本くんってあたしのことは苗字呼びのくせに、佑香のことだけは名前で呼ぶよね。あれ、なんで?」 萌絵が今さらな疑問を口にした。……そうだ、彼は萌絵のことは確かに〝田口〟と呼んでいて、名前では呼んだことがない。「別にいいだろ、何だって。佑香とは大学から一緒だったし、城ケ崎ってなんか呼びにくいじゃん? 社長も城ケ崎だし」「あー、まぁそうだねぇ」 それは何となく分かる。社長令嬢であるわたしを苗字で呼ぶと、社長である父のことまで呼び捨てにしているような気持ちになるのだろう。「でね、お父さんは会長兼相談役になるんだって。あと、秘書もそのまま変わらないんだけど。第一秘書が野島さんで、第二秘書が村井さんになるらしいよ」 とわたしが二人に話しているところへ、偶然にもトレーを持った野島さんが通りかかった。「――佑香お嬢さん、先ほ
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-03
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社長就任とあの人の秘密 PAGE1
「――ただいまー」 今日、わたしは終業後、萌絵や平本くんとは飲みに行かず、まっすぐ家に帰ってきた。ちなみに他の社員と同じく電車通勤である。 社長になったら、父みたく我が家の専属ドライバーにクルマで送迎してもらうことになるんだろうか? ちなみにわたしの家――城ケ崎邸は五十年前に祖父が建てた洋風の大邸宅で、大きなカーポートが備え付けられている。家の間取りは二階建て、全部で7LDKの広さがある。もちろん一部屋ずつも十分な広さが確保されていて、各部屋にトイレや洗面台、バスルームにウォークインクローゼットまで完備されているのだ。「おかえりなさいませ、佑香お嬢さま。日和お嬢さまはもうお帰りでございますよ」「ありがとう、礼子さん。お母さんは?」 玄関で出迎えてくれた住み込み家政婦の瀬戸礼子さんにお礼を言ってから、母がどうしているか訊ねた。母は現在無職の有閑マダムというやつだけれど、色々と趣味を持っていたり、ボランティア活動に参加していたりして、わりと家にいないことが多いのだ。 ちなみに日和というのがわたしの三歳下の妹で、現在二十二歳。大学四年生で、ただいま就職活動の真っ只中だ。「奥さまは本日、手話サークルの活動に出ていらっしゃいます。もうじきお帰りになると思います」「そっか、ありがとう。お父さんは……ちょっと遅くなるかも」「かしこまりました」 礼子さんが家の中に入っていくと、わたしもパンプスからスリッパに履き替えて家に上がり、広々としたリビングへ入っていく。ソファーではすでに私服姿の日和が、何やらスマホをいじりながら寝転がっていた。 世間では〝お嬢さま〟と言われているわたしたち姉妹だけれど、実際自宅での様子はこんなものだ。世間一般の二十代女子と何ら変わらない。「――あ、お姉ちゃん。おかえりー。今日は早かったね」「ただいま、日和。……うん。今日はなんか疲れちゃって、飲みに行く元気もなかったの」 わたしは脱いだスーツのジャケットとバッグを妹の向かい側のソファーにドサッと置き、その隣りに腰を下ろした。「ああ、そういえばお姉ちゃん、来月から社長になるんだってね」「そうだけど、なんであんたが知ってるのよ?」「ついさっき、お父さんから電話があったんだよ。期待されてる長女は大変だねー。あたしはまだ
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-04
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社長就任とあの人の秘密 PAGE2
「――そういうあんたはどうなの? 就活、うまくいってる?」  わたしは話しながらもスマホから目を離さずにいる日和に訊ねた。さっきから何を真剣に見ているんだろう? 「まだ始まったばっかりだからね、何とも。今はひたすら企業の情報収集を頑張ってる感じ? 選択肢は多い方がいいしね」 「なるほど」  ウチの会社では聞いたことがないけれど、最近は入社してすぐに「こんなはずじゃなかった」と会社を辞めてしまう若者が多いらしい。そういう場合、会社と求職者とのマッチングがうまくいっていないことが多いと思う。入社試験を受ける前にその企業のことをちゃんと調べておくのは、理にかなっているのかもしれない。 「あ、でも城ケ崎は最初っから選択肢に入れてないからね。姉が社長の会社に入るとか、もはやギャグになっちゃうじゃん?」  「……まあ、確かにそうねぇ」  父親が社長というだけでも「コネで入社した」と言われてしまうのに、姉が社長というのはもっとイヤだろう。姉と比べられるプラス、「これだから世襲は」と何も知らずに無責任な嫌味を言ってくる社員だっているかもしれない。実際に、わたしも今日、一部の社員――多分、南井副社長の派閥に属している人たちだろう――からそんなことを言われた。 「それに、あたしもお姉ちゃんみたいに、自分の力で就職決めたいからさ。自分の働きたい会社は自分で決めるの」 「そっか……。まあ、日和に『ここだ!』って思える会社がきっと見つかるよ。わたしも姉として応援してるから、就活頑張ってね」 「うん。お姉ちゃん、ありがと。あたしは就活頑張るから、お姉ちゃんも社長の仕事頑張って!」&
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-05
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社長就任とあの人の秘密 PAGE3
 わたしはバッグとジャケットをつかんで二階の自室へ上がり、私服――シンプルなオフホワイトのトップスとピンクベージュのフレアースカート――に着替えた。 わたしたち姉妹は私服の好みも対照的だ。どちらかというとフェミニン系のコーデが好みであるわたしに対して、日和はボーイッシュなパンツスタイルが多い傾向にある。 着替えを終えてリビングに下りていくと、ちょうど母が帰ってきたところらしく、ミネラルウォーターを飲んでいた。「おかえりなさい、お母さん。外は蒸し暑かったでしょ?」「ただいま。暑かったわー。すぐ近くだから江藤に迎えに来てもらうのも申し訳なくて、歩いて帰ってきたの」「そっか。おつかれさま。江藤さんはお父さんを迎えに行ってもらわないといけないだろうしね」 江藤さんというのが、城ケ崎家の専属ドライバーである。もう六十歳近い男性で、この家には三十年以上仕えてくれている人だ。わたしの就職を見届けることなく三年前に他界した祖父の送迎もしてくれていた。 父は今日、会社の重役数名と一緒に飲んでくると言っていたので、タクシーで帰ってくることにでもならなければ江藤さんが迎えに行くことになるだろう。 ちなみに父は五十三歳、母は一歳下の五十二歳。二人とも二十五歳の長女がいるとは思えないくらい若々しいので、ますます父の引退はまだ早すぎるんじゃないかと思ってしまう。……まあ、決まってしまったものは仕方ないけれど。「今、礼子さんが夕食の支度をしてくれてるから、私はその前に着替えてくるわね」「うん」「はーい」 母が寝室へ行ってしまうと、わたしは日和に訊ねた。「……ねえ、お母さんってわたしが社長になるってこと、前もって知ってる感じだった?」「知ってるんじゃないの? お父さんから聞かされてるでしょ」「やっぱりそうか……。じゃあ、知らされてなかったのわたしだけ?」 当事者であるはずのわたしだけがスケープゴートにされたようで、何だか悔しい。他の人はみんな知っていたのに、わたしだけ今日まで何も知らされずにいたなんて。「いやいや、あたしも知らされてなかったから一緒じゃん。あたしだって、今日お父さんからの電話で初めて知らされたんだってば」「あ、そっか」 一応、日和もわたしのお仲間ということにはなるけれど、やっぱりなんか悔しい。納得がいかない!   * * 
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-06
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